Rachmaninov
倉井部ケイシ
18日前に更新
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以前CDショップで働いていた時、ラフマニノフという名前は知ってはいたものの、クラシックコーナーに並ぶ大勢の作曲家の1人でしかありませんでした。
今回このイラストを描かせていただくにあたり彼について調べてみたところ、ロシアのノヴゴロド出身だと知り非常に驚きました。コロナ禍以前にロシア旅行をした時、まさにこの地で春を迎える祝祭に参加したという貴重な体験をした自分にとって、この情報は一気にラフマニノフを身近な存在に変えてくれました。
最も好きなロシアの街で響いていたあの鐘の音を彼も聞いていたのかと思うと、合唱交響曲「鐘」に込められた郷愁や感情を追体験できるような気がします。
そんな叙情的な音楽を生み出したラフマニノフ本人が、とても大柄・短髪の無口で上品な男性というギャップが非常に面白くて興味深く、また絵で表現する方法に悩んだ点でした。
最終的に線を極力使わない柔らかな作風で仕上げることで、腕を組み真っすぐこちらを見る緊張感のあるポーズを和らげてみました。